COLUMNコラム
こんなスタートきってます!
寒いですね~!
こんだけ寒いと体がカロリーを欲するのか、お腹がすいて仕方ないです。
で、やっぱり温かい物食べたいですね。
最近は前菜の1品目から温かい物をお出ししています。
あと、デザート。
僕、温かいデザート大好きなんです。
レストランならではですし、なんかほっとします。
年末年始強烈に忙しくて、ご無沙汰しておりました。
何故かこの年末年始の短期間に3-4回来店下さった方が過去最高数いらっしゃいました。
嬉しいですねー。
店して12年ですから、ホント、飽きられない努力をし続けるだけなんですが、嬉しいです。はい。
最近の料理とデザートのダイジェストです。
あ、そうそう。
去年の12月からパティシエを雇いました。
初の試み。
僕、自称、デザート得意です。
だからこそ、誰かに任せてみよーかなと思いまして。
新しいアイデアはドンドンでますが、それを自ら試作、毎日製造、もしくは見習いの子レベルで作れるようにアレンジ、までするのは、僕の成長もないなーと思いまして。
日々楽しいです。
禅問答みたいに新しい僕のアイデアを形にするスタッフがいる。
今まで経験したことない感覚です。
サーヴィスもそうですね。
店長とやらを雇ってみました。
色んな化学反応がジラソーレで起きています。
僕自身にも。
永い間破れなかった殻が、破れかけてるのかも知れません。
その前からいるスタッフの立ち位置、モチベーションの変化、当の本人達は大変だと思います。
でも、全員が目の当たりにしていると思います。
自分たちの働いている店が急成長している事を。
それが年末からの短期間での超リピートにもつながっているのだと思います。
今日、ご紹介する料理は一見僕らしく無く見えるのもあるかもしれません。
でも是非食べにお越しください。
殻を破りかけている、ジラソーレ杉原の次のステージが始まったんです。
味わって頂ければ、変わったんじゃなく、進化しているんだと納得して頂けると思います。
今、一番心ときめく食材が坂越産の牡蛎です。
残念ながら体質が合わない方もいらっしゃるので、皆様全員にお出しできないのは残念ですが。。。
あまり好んで食べない。という方。騙されたと思って試してください。
人生変わります。
僕も以前はこんなに好きだった訳ではありません。
そのまま食べても究極に美味しい。
でも手を加えます。
ついに頭イカれたかと思われるかも知れませんが、最近食材の声が聞こえます。メッセージと言ったら良いかも知れません。
食材のメッセージを皆様に “通訳” する事が料理する事だと最近思っています。
ですので姿、形が変われどその食材がもっとも “自然” な状態でお出ししてます。
こちらは坂越の牡蛎とお米のティンバッロ ラルドディコロンナータ風味のブロッコリーディナターレのミネストラ添え
ラルドディコロンナータという、神の祝福を受けたとしか思えない、豚の背脂の塩漬けで炒めたナポリの青菜とお米で牡蛎を挟み、スモークチーズを忍ばせて表面をカリカリに焼きます。
牡蛎は間接的に火が入り、プリプリに、お米は更に牡蛎の味を吸いながらカリカリに。。。
その炒めた青菜をベースにしたミネストラと一緒に召し上がって頂きます。
最初はカリカリ、プリプリ、後半はプリプリ、カリ、フニャなリゾットになります。
さいしょ
大好きな温かいデザート。
今月はフォンダンショコラに、これまたあっついヘーゼルナッツのスープを添えて。
お汁粉的に仕上げました。しみじみ美味しいく、食後にホッとしますし、優しい笑顔がこぼれます。
こんな商品を厨房で鬼の形相で怒鳴りながら作るのを、猛省しました。
で、パティシエ雇った次第です。
怒鳴るのすごく減りました。
横のカンノーロに使うリコッタは自家製です。
ちゃんとレンネット(凝乳酵素)で作ります。
1Lの牛乳から250g位しかチーズできません。700cc近くの乳清がもったいなくて考えたのが、乳清を使ったジェラート。
卵をあまり入れると卵味が出過ぎるので、どうしよーかなと乳清を飲みまくってたら、乳清のメッセージが聞こえました。
パンのジェラートです。
パンのジェラートに更にトーストしたブリオッシュ(もちろん熱々)にバターとメイプルシロップたっぷりかけて、ほのかにラム酒の香りを付けた、かなり甘さ控えめのこれまたアツアツのクリームとスープの中間みたいなのをかけて召し上がって頂きます。
この手のかけようで、2800円のランチにもこのデザートお出ししてます。
我ながら成長してると思うんですが。。。
冬のジラソーレ
ジラソーレ
イタリア語でひまわりです...
なんかこの時期Tシャツで歩き回ってる気がする位、季節感のない名前ですね。
チューブもサザンも夏ってイメージですが、サザンはそれだけで終わらなかった訳ですね。
僕も夏しかお客さん来なかったら困りますので、冬場も大いに頑張ります!
それはそうと、よくなんで店の名前をジラソーレ、ひまわりにしたのか聞かれます。
照れくさいから適当にお答えする事が多いのですが、真相を教えましょう。
僕は料理人でありたい前に、非常に独立心が旺盛でした。
自分で商売がしたい。
親父が商売をしていた事もきっと関係あるんでしょうね。
男は親父を抜きたがる。
そして親父には料理人になるの、結構反対というか、馬鹿にされてましたから。
...ですので、修行中も勝手に(頼まれてもないのに自らという意味で)原価計算して、働いてた店の家賃とか人件費も大体は分かっていたから、現状これくらい利益出てるんじゃないかなー位のシミレーションは20代前半でしてました。
その計算の精度がどうだったかは別として、オーナーシェフやマネージャーと話すときも、意識して数字を絡めた話をしていました。
だからか、年齢以上に責任のある仕事をさせて頂いてたと感謝しています。
と、同時に自分の店の名前何にしよーとか、どの地域に店だそーかとか、延々妄想していました。
そうする事が日々の激務に耐えるモチベーションだったと思います。
特に店名はイタリアに修行に行く前、ずーっと考えてました。
多分、一番多くの時間を費やした考え事だったかもしれません。
イタリアに行く前、日本でPEPE(ぺぺ)というイタリアンで働いていました。
日本語でコショウですね。
ある日シェフに、何でお店の名前ペペにしたんですか?
と質問したら、1秒も考えることなく
日本語で、山椒は小粒でぴりりと辛いって言うやろ?
最初の店は、ホンマ小さな店やったけど山椒みたいに存在感のある店になるようにって付けたんや。
山椒は西洋料理やったらコショウかなーと思って。
とのお答え。
へー。日ごろずっと怒ってばっかりの師匠も、そんな事考えて店開けはったんやなーと、ちょっと感動し、ちょっと師匠との距離が縮まった気がしました。
あと、もう一軒非常に憧れてたお店、スペイン料理のドス シバリス。
大阪のエルポニエンテの小西シェフが昔シェフをしていた所。
ドス シバリス。
二人の快楽主義者。
もはや映画のタイトルですよ。
この二軒のお店の名前より、僕的にかっこいいのをずーっと考えていました。
当然、決まらないまま更に時間は経つのですが、イタリアに行ってあまり考えなくなりました。
イタリアのお店って、店名全然凝ってないとこばっかりなんです。
1番多いのオーナーの名前由来。
次が、立地由来。
川の近くとか、橋の近くとか、角にあるとか。住所の番地がそのまま店名なのも結構あります。
イタリアにはHANAKOやあまから手帳、東京カレンダーみたいな情報誌が日本ほどありませんでしたから、
お店が有名になるには、その店の得意な事、もしくはこれをするために店を始めたという商品を、流行廃れ関係なく淡々と、でも情熱をもって皆さんやってらっしゃいました。
なんか店の名前ありきみたいな考え方だった自分が少し恥ずかしくなり、自然と考えなくなりました。
イタリアで働きだし、四季の移り変わりを2回経験した頃から、料理における必然という事に心奪われていました。
必然性は大部分、科学的、物理的に説明できます。
でも、料理に至っては説明しきれない部分もある。
でも、多くの人はその必然性に美味しさを感じ、伝統料理という形で今も残っている。
例えば
ナスのあく抜きに何故あら塩を使うのかは科学的に説明できますが、カプレーゼ(モッツァレラチーズとトマトのサラダ)の組み合わせの美味しさの説明は、仮に科学的な説明をされてもあまり意味のない説明です。
日本でカプレーゼ食べて、美味しーと思った事あります?(組み合わせの妙として?)
これは料理における必然という事を本気で考え出したきっかけでもあります。
僕はナポリで働いていたので、モッツァレッラは常に身近でした。
最上級の物から手頃なものまで、色々使ってきました。
ある日、ナポリでモッツァレッラの試食会に参加する機会があり、ワインの試飲(試飲会のような楽しい感じでなく、テクニカルシートの制作の様にアカデミックな感じ)
の様に、モッツァレラを試食しました。
美味しいという言葉を使わず(勿論個人的好みも抜いて)、それぞれのモッツァレラを評価、表現していきます。
やってみると凄く難しいんですよ。
モッツァレラってみんな好きですよね。でもモッツァレラの美味しさってこんなに、ある意味単純で、個性的とは言いにくいのか!!!と思い知らされました。
ちょっと誤解を招く文章かもしれませんが、それくらいモッツァレラの美味しさって奇跡的なバランスと鮮度(乳の香り)の美味しさなんです。
参加者みんな困っていると、講師の方が一言、
ちょっと酸味、酸を探して食べてみて下さい。
すると、皆、おおーとざわめきました。
普通、傷んでも無い限り、モッツァレラを食べてそんなに酸味がどうこう言いません。
でも、そう言われて食べるとモッツァレラ構成している味で支配的なのは酸なんです。
決して酸っぱくないですよ。
でも、酸なんです。
そのあと、モッツァレラを何通りかの食べ方で試食しました。
なんかね、改宗した気分でした。
まず、ナポリでモッツァレラ前菜で食べるとしたら、
そのまま、
もしくは生ハムと一緒に
もしくは、カプレーゼ
と言ったとこですか。生で食べるの前提です。
そのまま食べるさい、ナポリではホントそのまま食べます。
オリーブオイルとかかけない。
多分一番人気、生ハムとモッツァレラ。
組み合わせとしては究極だと思います。
それぞれがそれぞれを倍以上美味しくする。
そしてカプレーゼ。
カプレーゼって、別に美味しいとかどうとか、コメントするものじゃないと思っていました。
まあ、こんなもんでしょって。
その試食会でも、特にカプレーセで盛り上がることなく、あーええ勉強になった位で帰ったのですがその数日後、カプレーセに説教されました。
ナポリにクオーレディブエという品種のトマトがあります。
生食の最高峰です。
これもね、モッツァレラと一緒で美味しいという言葉使わずに表現すると、表現しきれないんです。
甘みも酸味もどちらかと言えば控えめ。
でも香りは夏のぱぁーっとした胸がすっとする香り。
このトマトに、塩とオイルをかけると変身するんです。
そうなんです。このトマトはトマトサラダの最高の材料であって、そのままかじって最高なトマトではないのです。
これとモッツァレラを合わせたカプレーセって?!鳥肌が立ちましたよ。
あ、カプレーセの着地点はこれだって。
カプレーセといえども、全ての条件が揃うと凄い事になるんですよ。
この経験で更に料理にのめり込みます。
寝ても覚めても料理の事ばっかり。
そんな頃、トスカーナに行く用事があり、電車に乗っていました。
トスカーナはひまわりも有名で立派なひまわり畑があります。
丁度電車でひまわり畑を通った時、そのあまりの美しさにしばし見とれてたら、更にビックリ。
ひまわりってホントに太陽の方向向いてるんですね。
広大なひまわり畑のひまわりがみんな太陽の方を見ている。
そのひまわりに僕は心奪われてるのに、ひまわりは僕のことなどお構いなしに太陽を見つめ続けている。
その憧れから自らの姿まで太陽に似せて。
料理以外で感動する事なんてほとんど無いなか、花の美しさに感動してる自分に気付き、そしてちょっと自分とひまわりがダブりました。
僕もイタリアとイタリア料理に憧れ、同化しようとしてる。
店の名前ジラソーレにしよう。
ずっと前から決めてた気分になりました。
でも、モッツァレラとクオーレディブエの出会いのような鳥肌もたってました。
真冬のひまわり、咲き誇っております。
クリスマスと年末年始の営業のご案内、 年末恒例イベントと、 お正月用オードブルとナポリ風ラザニア、カ
もう年末ですよ。
急に焦ってきました。
皆様の中にも焦ってらっしゃる方がいると思いますので、まずは
クリスマスのご案内
12月22日(日) クリスマスランチメニュー 5250円 (12:00スタート15:30閉店)
クリスマスディナーメニュー 10500円 (18:00~お好きな時間で L.O 20:30)
12月23日(月祝) クリスマスランチメニュー 5250円 (12:00スタート15:30閉店)
クリスマスディナーメニュー 10500円 (18:00~お好きな時間で L.O 20:30)
12月24日(火) ランチ通常営業
クリスマスディナーメニュー 10500円 (18:00~お好きな時間で L.O 20:30)
12月25日(水) ランチ通常営業
クリスマスディナーメニュー 10500円 (18:00~お好きな時間で L.O 20:30)
ランチ、ディナーともにクリスマスメニューは税込、サーヴィス料別途5%です。
要予約クリスマスディナー
前菜と魚介料理
・スッポンとポレンタ スッポンのコンソメと共に
・瀬戸内の天然ヒラメのタルタル すりおろしたアワビ添え
・鱈の白子と卵の土鍋焼き 白トリュフクリーム風味
プリモ 2種
・トラフグとアーティチョークのアクアパッツァのリゾット
・イノシシの赤ワイン煮込みで和えた極太手打ちスパゲッティ 黒トリュフ風味
メイン
・エゾ鹿のソテー イタリア産の栗とレンズ豆のソース フォアグラ添え
デザート 2種
・エストラゴンのジェラート ホットココアのアッフォガート
・シチリア風カンノーロ
食後のお茶
10500円(税込)
クリスマスランチメニュー
前菜
・ノドグロのタリアータのコラトゥーラ風味 キャベツ添え
・ウナギのトマト煮 柔らかいポレンタ添え
パスタ
・当店名物!潮の香りのパッケリ
メイン
・エゾ鹿の赤ワイン煮込みのパイ包み焼き
デザート
・アツアツのリンゴのロールケーキのグラタン ヨーグルトのジェラート添え
5250円(税込 別途サービス料5%)
年末の年始のスケジュール
26日 ランチはお休み ディナーのみ営業
27日 ランチはお休み ディナーのみ営業
28日 ランチは通常営業 ディナーはイベント営業
29日 ランチ通常営業 ディナーはイベント営業
30日 ランチはお休み ディナーはイベント営業
31日 オードブル、ラザニアのお渡しのみの営業 14:00-18:00
2014年
1月1日 お休み(2014年から定休日が水曜日になります)
1月2日 ランチ 3150円 ディナー 6300円のコースをご用意して営業いたします。
1月3日 ランチ 3150円 ディナー 6300円のコースをご用意して営業いたします。 この2日間はアラカルトはご用意しておりません。
1月4日のランチより通常営業いたします。
お正月(年越し用)オードブルの盛り合わせとナポリ風ラザニアの販売のご案内
ナポリでは、大晦日に家族や友人が集まってどんちゃん騒ぎをします。
その騒ぎ方や、尋常ではありません。
毎年、死人が出ます。
ホントの話です。
そこまでしなくていいと思いますが、年末の開放感は格別です。
後片づけも忘れて楽しんで頂こうと、ジラソーレからのご提案です。
オードブル
料理8品前後(前菜的な物、お酒のアテ的な物、メインっぽい物等盛り沢山!!)
1人前4200円 2人前から承ります。
ナポリ風ラザニア
一人前1600円 2人前から承ります。
シチリア風カンノーロ (ドルチェ)
1つ 350円
11月09日からご予約受付開始致します。
31日の14時から18時の間に当店に取りに来て頂ける方のみの販売です。
よろしくお願いいたします!!!
告知
28日、29日、30日のディナーは毎年恒例、暴飲暴食イベントを予定しております。
すでに参戦希望者続出!!!
今年も又やりまっせ―!
28日、29日
魚祭り
前菜から魚介類盛り沢山!
魚好き集マーレ!
パスタも魚介、メインも魚介!
でも最後は太っ腹にビステッカ出しまーす。
そして〆にアリオオリオぺペロンチーノ!
挑戦者募集中!
8500円ウェルカムドリンク付き(税込、サーヴィス料5%別途)
お腹がはち切れんばかり料理出します。僕もストレス発散します。
救急車別料金です。
30日
肉祭り
前菜はちょっと魚介も出しますが、もちろん肉の前菜も!
ジビエも使います。
パスタはもちろんラグー系。
なんか丸焼き的な物もします。
こちらもまだ食べれる猛者にはアリオオリオぺペロンチーノ無料サーヴィス!
今年あった嫌な事、やけ食いで晴らして下さい。
消化した頃にはすっかり忘れましょう!!!
9500円 ウェルカムドリンク付き(税込サーヴィス料5%別途)
ジラソーレと皆様のフードファイト、年末デスマッチです。
救急車別料金です。
3日間とも6時30分会場
7時スタートです。
ご予約お待ちしております。
よっしゃー!これでどうでしょう??
今年の夏は暑かったですね!
この台風フィーバーもそのせいらしいですね。
漁師さんは勿論、農家もえらいダメージ受けてます。
暑さのダメージは野菜だけじゃなさそう。
八月下旬から9月上旬に屠畜された去勢牛が、中々いつものレベルに達しない。
先月号のあまから手帳のビステッカ特集で大きく紹介して頂いたのに、9月中はあまりお出しできませんでした。
でも、また勉強になりました。来年からは夏の間、北の産地の肉を探そう。
実際8月中下旬に来た牛肉は、北海道産でこの時期では群を抜いて良かった。
もうそろそろ抜群の肉が来るはず。
あまから手帳さんのおかげで、沢山のお問い合わせを頂きながらビステッカをご用意出来ませんでしたが、納得できない質の物を、期待してお越しになられる方に出さない勇気を持てた事も良かったと思います。
最近、立ち止まる大切さに気付きました。
突っ走る性格ゆえ、色んな事を見失いがちなのかもしれません。
突っ走るのを止める訳ではありません。
ただ、時々立ち止まって、向かっている方向が正しいか確認しないと。
今の政治みたいになってしまう。
ずっと、より良い店作り、より良い料理を目指して来ましたが、どんなにお客様の為という大名義でも突き詰めすぎるとヒステリックになります。
何十年も続く名店は、生き残ったタフさと時代に合わせるあそび(柔軟性)、そしてその店独特の緩さみたいなんが、ある気がします。
その店のペースと言っても良いかも知れません。
ここで、これからも突っ走る宣言をいたしますが、これからはあくまで自分のペースで突っ走ろうと思います。
現代の世の動きや、流行すたれの速さ。
もうこれには、ついて行くの無理でしょ。
今までもそんなに気にしすぎて生きて来た訳ではありませんが、今後全く気にしません。
この速さを心地よく思っている人類なんて、居るはずありませんから。
人間としても、料理人としても、店づくりも自然体でいたい。
僕はガツガツした人間ですし、ギラギラしていたいし、もっと料理も上手くなりたい。その努力は惜しみません。
でも、全てのニーズに応えるとか、時代を先読みするとかはもういい。
どんどん自分らしくなくなります。
価格.コムや食べログみたいに常に比べたり、比べられるのに慣れると、どうしても平均化しがちです。
良く個性を伸ばすだとか、個性を生かすと言いますが、僕は疑問に思っています。
個性ってどんな環境下でも、どんなに抑制されても滲み、溢れ出てくる物ですよ。
そろそろ本気で殻を破ります。きつくて仕方ない。
この殻はきっと、世の中から身を守る為に自分で作った殻なんです。
でも、もう要らない。
例えば、一昨年あたり狂ったようにジビエをしてました。
今思えば、ジビエで武装してたようなものです。
ナポリはそんなにジビエ食べません。
イノシシ位かな。良く食べるの。
でもジビエの時期にジビエしてなかったら、なんかイケてない店に思われるかな?とか料理人としても、このままあまりジビエを調理せず人生過ぎて行くのも抵抗がありました。
結論的には色々やってみて良かった。
すごく楽しかったし、すごく勉強になったし、すごくジビエが好きになりました。
で、コンプレックスも無くなると無理に絶対しなければならない物では無くなりました。
今年もしますよ。
でも、ジビエ料理すんのと、イワシ料理するのに差がなくなりました。
どっちも楽しいし、難しいし、やりがいがあります。
世の中のジビエに対する価値観を押し付けられる強迫観念からの脱出。
僕自身もトリュフ好きだけど、トリュフ無くても全然困らない事に気づいてからのトリュフの使い方。
うん、自然体です。
塊肉を焼くマイブームも決して終わっていませんが、お一人様には無縁な料理で、またお一人様の常連さんどんだけいるねん??と立ち止まったらこんな塊ばっかりのメニューはダメだと、痛く反省しました。
でも何とか、お一人様にも塊的なお肉を食べて貰いたい。。。
でも、そもそもその方は塊肉に興味あるのか?
何を求め来て下さるのだろう。
またある人は、何を求め、期待して2週間も3週間も前から予約して下さるのだろう。
そして何故料理もおまかせにして頂けるのだろう。
と思えば、どんなスイッチが入って今から10分後いけますか?と電話を下さるのだろう。
非常に高い位置で、平均化と言いますか皆様に同じ物(同じ質の物)をお出ししようと頑張っていますが、かなりの無理が生じます。
でも解決方法が見つかりました。同じ物が無理でも同じレベルの物はお出し出来るはず。
21年イタリア料理してますのでレベル21としますと、前もってご注文頂いた特別料理もレベル21なら、アリオ、オリオ、ペペロンチーノやカルボナーラもレベル21です。
むしろ何千回と作ってきたベーシックな物で、衝撃を与える自信がある。
それが21年間、体調悪い日も、失恋した日も、交通事故で救急車で運ばれた日でさえも、休まず働いてきた僕の財産じゃないかと思います。
急なご予約、ご来店も大歓迎。
HPに乗ってるメニューはもしかしたら売り切れてるかもしてません。
でも代わりに、カルボナーラや、ペペロンチーノ、ポモドーロなど等、なんか作ります。
21年毎日現場で最前線にいる僕のポモドーロ、そして僕のジビエなりそれなりに仕入れから苦労してる特選食材を朝から、下手したら前日、前々日から仕込に掛かってる料理。
どっちも僕の料理で、嘘偽りのない僕の履歴書です。
常に気軽に来たい方、常にお気軽にお越しください。
常に前もって予約し、多大な期待を抱く方、これからも前もって予約頂いて、多大に期待してお越しください。
常にオーバーアチーブ目指します。
今後の展望として、アラカルトをもう少し充実させます。
レストランの基本、食べたい物を食べたいだけどうぞ。
そしてコースはよりコースとしての完成度と楽しさをアップさせます。(予約制になります。)
ざっくりとふたつのテーマをご用意します。
1、南イタリアの地方料理のコース (実際イタリアに行かないと中々食べれない物多数。)
2、ジラソーレ流、特選食材を駆使した南イタリア料理 (世界中ジラソーレでしか食べれません)
ご予約の時にお好みやリクエスト(例えば、ディープな南イタリアの地方料理が食べたいとか、お祝いの席なのでちょっと華やかな料理がいいわね等)、勿論食材のリクエストもお応えできるだけお応えしながら、内容はおまかせ頂こうかと思っています。
これが一番自然体で全力疾走できるんじゃないかなー??と思います。
ジラソーレと言えばパッケリ。パッケリと言えばジラソーレ。
パッケリ王子と呼ばれてるかどうかは知りませんが、潮の香りのパッケリ。レジェンドです。
ジラソーレコースで。
最後まで読んで下さったら、結構いらっしゃると思います。どっちものコースからも食べたいもんあるわ。
それが狙いです。一回の来店で、一軒のレストラン制覇するのは無理です。
また来てください。
もしくはアラカルトで気が済むまで注文してください。
死ぬほど色んな角度から、お店の利益、お客様の利益、従業員の負担、料理待たせすぎないか等ホント考えまくりました。
取りあえず現時点で、これがベストな気がします。
このシステムに近いうちに代わります。
地方料理のコースは、5800円、6800円です。品数がお値段で変わります。5800円は食の細い方ようにご用意いたしました。
ジラソーレコースは、6800円、7800円です。 品数が変わります。6800円は食の細い方ようにご用意しました。
イタリア好き
不満量一定の法則というものがあるそうです。
人間、個人個人でその不満量というものは違うらしいのですが、必ず一定の不満を抱えたがるという説です。
なんか不満があってストレスを感じたり、友達や家族に愚痴ったり、悲劇のヒーロー、ヒロインになった気になったりしてるうちに、その問題、不満が何らかの形で解消されてしまうと、今まで気にもしてなかった事に不満を感じたり、気になって仕方なくなるそうです。
つまり、新しい不満を探してまで抱え込もうとするそうです。
これを読んだとき、あー、ホンマや。と思いました。
自称、能天気王子、ポジティヴ星人、アスタマニャーナですが、同時にいい歳して、急に尾崎豊並みに世の中に苛立ちを覚える15の夜な僕。バイクは盗みませんが。。
自営業をしていると不満量一定の法則もですが、不安量も一定、または右肩上がりの法則を示しますね。
この説に同意する方もいれば、否定する方もいるでしょう。
僕は、中々言いえて妙だと思います。
まあ、ある意味人間の本質だったり、ポジティヴに見ればリスクマネージメントと言いますか、危機管理能力といいますか、安泰を良しとしない本能の表れなんでしょう。
もし、嫌でも不満量が減らないのが性なら、でもそれに支配されず楽しい事、ワクワクする事も一定量以上持ち続ければ人生±多分プラスやなと気づいた39歳の秋。
で、僕は何が好きなんや?と自問自答。
料理と女性。
で、気づきました。だから上手い事行かないんやと。
勿論料理止める訳でもなければ、男色に走る訳じゃーありません。
ただ、どちらもひじょーに難しい。
もっと、考えただけで1秒でワクワクして楽しい気分になれるものは???
あ、!イタリアやーん。
もっと言うたらナポリやーん!!
と気づいた次第です。
いやいや、まだまだ料理を通じてイタリア、ナポリの楽しさ、素晴らしさを紹介、表現できるはず。
2,3年前からジビエを良くメニューに載せるようになりました。
何でか?
リクエストが多いから。
ライチョウ、山鳩、ヤマウズラ...まあ南イタリアではなじみがありません。
それでも料理人として期待されたからには応えたいし、僕自身も多大に興味がありました。
勿論、僕なりの南イタリアらしい仕立てを考え、完成度も良いと思います。
今年もボチボチ始めます。
でも、初めてジラソーレ来たら、タコやイカ食ってください。
ナスや、ズッキーニ、豆各種食べてください。
カリフラワー、ブロッコリー、アサリ、ムール貝食べてください。
小魚、チーズ、トマト食べて下さい。
毎日焼いてるパン食べてみてください。勿論、バターも何も付けず。
パスタ、絶対食べて下さい。
余裕があればリゾットも。
これからの時期、ポレンタ食べて下さい。
得意です。南も食べますよ。
仔羊食べてみて下さい。
皮付きの子豚食べた事あります??
普通の鳥も、ウサギも良くメニューに載ってます。
馬肉もあるし、自家製ソーセージもモッツァレラチーズ入れたりもしますし。。
内臓料理も冬場は大活躍。
イノシシ、シカは兵庫県有名です!
この上、ライチョウとかってやっぱり不満量一定の法則の先にたどり着いたのかなー?
いや、常にオーバーアチーブを目指してた結果だと胸を張りましょう。
しかーし、食わず嫌われ者の豆やウサギの素晴らしさを僕はどんだけ伝えれただろう。
僕もイタリア行くまでは、豆もウサギも美味しいものだとは思っていなかった。
もっと言えば、ポルペッタ(ミートボール)やナスのパルミジャーナ(ナスとトマトとモッツァレラチーズの重ね焼き)の信じられない美味しさを、どこまで広めたかな?
塊肉に凝ったのも、イタリアは塊で肉も魚も料理して、大勢で食べる。その美味しさと楽しさに心奪われたから。
今でもその美味しさは自分の店で再現できてるけど、楽しさまではどうでしょ?
んーーーー!
なんか見えてきました。
僕の心を奪ったイタリア。
この素晴らしさをきちんと伝えられたら、皆さんだって心奪われるはず。
うん。イタリア好き。これは揺るがないな。
皆さん、イタリア好きという雑誌があるのご存じですか?
信じられないクオリティーなのにフリーペーパーなんです。
当店にも置いてますので、是非お取りください。
雑誌は写真と文章でイタリアの良さを伝えます。
イタリアの豊かさ、かっこよさをもっとも上手に表現してる雑誌のひとつです。
目下、この雑誌が僕のライバル。
この雑誌、食と人でイタリアを伝えるのが手法です。
美味しそうな家庭料理、地方料理が満載。
ホントに食べたくなる。
うちは実際にレストラン。香りもあればホントに味わえる。
こりゃー負けてられない。