2012年2月
豚祭りの真実 NO,2 R15(多少ショッキングな内容が含まれております。自己責任でご覧下さい)
今回もちょっときわどい写真が多いですが、ホルモン系嫌いな方はさっと流して下さい。
イタリアに住んでいる時、色んな国の若者とルームシェアしました。
休みの日に彼らに食事を振舞う事も多かったのですが、まーお国柄と申しますか、国それぞれで好きな物、嫌いな物分かれます。
1番無難なのはトマトのパスタ。これを食べれない国は、見た事ないです。
しかし、意外に魚介類は殆どの国の人はなんか食べれないですね。
海の無い国の人とか、あってもすごい内陸とか、びっくりしますよ。アサリのスパゲッティして、半泣きになった女の子もいました。
アサリが食べれる訳ない(食べ物のはずがない)と部屋に帰って行きました。なんか悪いとこした気分。
石ころにでも見えるのでしょうか?
海老系はもっとダメ。むき身ならまだしも原型は、見るのも無理。モンスターやと叫んでました。
そう思うと、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルあたりは日本に料理が浸透するはずです。これらの国の方は基本的に魚介大丈夫ですから。
意外なのがドイツ人。先進国だから結構なんでも食べてると思ってたら、魚介ダメな方結構いました。
逆にとあるドイツ人の男の子の家に夕食に招待され、10人位で押し掛けた事がありますが、寸胴山もりのジャガイモのピュレと、一人頭4-5枚のレバーステーキ。以上。
僕はあほみたいに食べましたが、2人くらい全く手を付けず、7割位の人は1切れくらい。ノルマ達成したのは僕と、作った本人ともう一人位。
作った人は傷ついてました。
分かるよ、、、その気持ち。
はっきり言って味は無茶苦茶美味しかったです。
僕の人生でレバー料理で1番かも知れません。
と、こんな感じで蓼食う虫も好き好き。
どうしようもありません。
僕は料理人としてこれらの食材にも全力で取り組みたいと思います。
お好きな方は是非。
豚祭りの真実 R18(ショッキングな内容が含まれております。自己責任でご覧下さい)
蓼食う虫も好き好き。
fatti cazzi tuoi.
まあ、なんとなく同じ意味の言葉ですかね。
好みは人それぞれ。放って置きなさいってとこですか。
睡眠
食事
異性
人間の3大欲求の内、睡眠の好みは、96%くらいの方が同じ嗜好をお持ちではないでしょうか?
細かくいうと、コタツ派とか、片足のつま先だけ布団からチョロっと出すとか、
お気に入りの枕の角を吸いながら寝るとか、
案外聞いてみると皆さん、意外な癖はお持ちですが、へーそうなんや位で済みます。
フランスベッドより針のムシロ、西川の布団よりブルーシートというのは聞きません。
しかし、食と異性(時に同性)に関しての嗜好は時にとてつもなく議論になります。
信じられない!そんなん食べんの?
ええーこの方があの人と???
fatti cazzi tuoi.
蓼食う虫も好き好き。
話を食に絞りましょう。今回は少々お下劣になっても良いように防衛線を引いてみましたが、
ちょっとビビってきました。
呑みながら書くのは控えます。
ジビエは好きな方、苦手な方きっぱり分かれます。
しかしそれ以上に分かれるのが内臓系でしょう。
ホルモン系好きな方って焼肉屋いってもホルモン系ばっかりたべはるし、苦手な方は良く食べて牛タンくらいでしょ?
また、全内臓、脳ミソ込でなんでもOKなハンニバルな方から、
部分的にOK, 部分的にNGって方も多いですね。
何を隠そう僕もロニョン(腎臓)だけはダメです。
昔は食べれていました。
ある日、ある店で食べたロニョンがトラウマになり今は触るのも嫌です。
あと、肝刺しも好きではありません。
何言うてけつかんどんねん、お前なんかコックやめーと罵声が飛んでくるかも知れませんが、生は無理です。
ホルモンが大阪弁のほるもん(捨てるもの)から来ているかは定かではありませんが、いずれにせよ正肉よりは市場価値は低いです。
しかしながら、内臓類は適切な処理と調理をすると、においが香りに変わり
完璧に調理すると恍惚とする味へと変身します。
それでは快楽の画像をお楽しみ下さい。
今年は更に魚介と向き合います。
テ個人的に好きな料理です。マグロのグリル。ホホ肉が入るとサイコーです。マグロのホホ肉食べた事あります?
名残のジビエ
男は背伸びをしがちです。
特に若いころ、技術や経験が浅ければ浅いほど背伸びしていました。
自分の事を思い出すと、恥ずかしくもなりますが
背伸びした分、本当に成長してやろうとギラギラもしておりました。
日本で西洋料理に関わっている者にとって、ジビエは背伸びの対象でしょう。トリュフもそうです。
10代後半に車や女性の話で、少しでも周りの一歩先を行きたかったように
憧れの対象でもあり、絶対物にしてやるという越えなければならないハードルでもあります。
背伸びをしている間は、自分だけのジビエやトリュフに対するアプローチや、未だ誰もしていない組み合わせ等を必死に考えたものです。
今振り返ると、稚拙なアイデアばっかりです。
でも試作もかなりしました。
そして色々気付きます。
定番は、やっぱり旨いなーと。
定番だから旨いのではありません。旨いから定番になれるのです。
サッポロ●番や
焼そばU●O
この恐ろしく流行り廃りのあるこのご時世に、究極のスタンダードとして君臨しています。
昔は、このスタンダードのカッコよさが分からなかった。
しかし今は、料理人ですが同時に経営者のはしくれ。
職人としても、経営者としても憧れてやまない存在になりました。
そして、ジビエに対するコンプレックスもいつの間にか消えていました。
入荷した食材を良く見る、匂いを嗅ぐ、少し食べてみる。
そこから、どうするか考えます。 むしろ食材が教えてくれます。
他のお肉みたいに、焼いたものになんか付け合わせ添えて、なんかのソースかけるという曖昧さがありません。
このジビエだけの出汁、このジビエだけの付け合わせ、このジビエだけのソースというのをジビエごとに作ります。
ジビエは手間がかかると言われる所以です。
去年は、例年に増してジビエに取り組みました。
雷鳥から始まり
山ウズラ
山鳩
キジ
本州鹿
エゾ鹿
イノシシ
青首鴨
と楽しみました。
やはり、大変だけど楽しいですね。
全て個性的で、その個性を余す事無く表現したい。
来年、又こんな事試してみよう等思いつつ、ジビエのメニューも減ってまいりました。
名残のジビエメニューをご紹介します。2月中には無くなると思います。