ristorante
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レストランは不思議な場所です。
もちろん食事をする場所ですが、空腹を満たす場所とは少し違います。
ある瞬間、レストランは劇場になります。
レストランではどなたでも主役になる瞬間があります。
どのテーブルのどのゲストも、シェフやソムリエだけでなくどのスタッフも主役になる瞬間が必ずあります。
レストランは不思議な場所です。
たくさんの恋が生まれ、たくさんの恋が終わる場所です。
多くの称賛、記念日、お祝いが集まる場所ですし、多くの自慢、妬み、嘘が並べられる場所でもあります。
レストランは不思議な場所です。
物凄く伝統的で、先人の知恵や技術を受け継ぐ一方、今この瞬間にも世界中まだ誰も見た事がない新しい物も生まれます。
たくさんの夢と才能が集まり、それと同じ位の挫折が生まれる場所です。
夢の様に華やかな時間と、戦場のような緊迫感が壁一枚離れたところで共存してます。
レストランは不思議な場所です。
全くレストランに行かない人もいるのに、
レストランで過ごす時間を人生の最上の喜びだと思う人もいます。
無くなっても困らないはずなのに、なんでこんなに胸が苦しいんでしょう。
お酒の提供が出来なくなったとき、レストランはレストランでなくなりました。
アルコールを奪われたのではありません。
ほんのひと時、劇場の主人公になる時間を奪われたのです。
レストランから物語が消えました。
なぜ料理人をしてるかと言えば、料理が好きだから。
なぜオーナーシェフをしてるかと言えば、レストランが好きだから。
ゲストを迎えるのも好きですし、自分がレストランに行くのも同じ位好きです。
失って初めて気付く事は沢山ありますが、オステリア オ ジラソーレにとってワインは無くてはならない物でした。
先日、10月からは政府の方針に関わらず、酒類提供します宣言をしました。
おそらくルールを破る形でなく、緊急事態宣言も解除されて、晴れてワインも提供出来そうですね。
この数ヶ月の無念を忘れずに、ジラソーレをもっと大切に磨いて行こう思います。
9月下旬の週末からディナーを再開し、10月2日からは念願の酒類も提供いたします。
この時期のスペシャリテや新作も交え、まずは丁寧に、心を込めて料理します。
また沢山の物語と、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
最近の料理写真、ご覧下さい。
まずはランチから
船上活け〆の鯖のタルタルとブッラータ
タコのカルパッチョとスペルと小麦のサラダ
サワラとコントローネの白インゲンと玄米のスープ
詰め物をした太刀魚のフリット
フレッシュポルチーニのリゾット
淡路の鳥の炭火焼き
クレマカタラーナ
ナポリ風ババ
以上ランチの一例です。
続いてディナーです!
温かいけど生のタコのカルパッチョ
この時期のスペシャリテ 穴子とポルチーニのズッパ ガットーディパターテ添え
ちょっとマイナーチェンジしまして更に美味しくなりました。
時短中は1品サーヴィス!
大阪湾の極上イワシのナポリ風ソテー
明石浦サワラの藁焼き
太刀魚の炭火焼き ウニ添え
渡り蟹の手打ちパッケリ
仔羊の炭火焼き
鰻の炭火焼き
詰め物をしたイチジクのフリット 赤ワインのジェラート添え
こんな感じです!
お楽しみに