私が歩んだワイン道〜ワインが飲みたくなるコラム〜
私が歩んだワイン道〜ワインが飲みたくなるコラム〜
私が初めて飲んだワインのお話を以前しました。
その後、私はソムリエ呼称資格認定試験の存在を知って、奮闘することになるのですが、
実は、学校に通わず2度落ちてまして・・・
3度目の正直でようやく合格いたしました。
本当に本当に日本で仕事をする私はソムリエの資格は欲しくて欲しくてたまらなかった資格でした。
日本においては、あの葡萄のバッチ=ソムリエであるという認知度は凄いなと肌で感じました。
お客様が安心して身を委ねてくださってるいる事をひしひしと感じました。
最初に受けた頃は、当時のお店で「お嬢ちゃんじゃなくてワイン分かる人を呼んでくれる?」と言われることもしばしば。
悔しくて悔しくて悔しくてたまりませんでしたが、そんなお客様は沢山色々なワインを飲んできておられる方でしたので、
お話を聞かせて頂く事で私の引き出しが増え、大変勉強にもなりました。
今は、仮にソムリエバッチをつけていない日があっても
「お姉さん、ワイン詳しいですね!ソムリエさんですか?」と聞いていただけると、あぁ、良かったなぁって思います。
お帰りの際に「お料理もワインも美味しくて、楽しかった~~!!!」は、と楽しそうな表情を見ると本当に嬉しいです。
今は色々な方がワイン勉強したいんですと、相談してくださるので
私は必ずワインの学校をおすすめしてます。
私はかなり遠回りしたので、学校はやっぱり導いてくれてるんだと感じますので、
おすすめしてます。
私をソムリエ合格に導いてくださった皆様には今も頭が上がりません。
本当にありがとうございます。
そのソムリエ資格1度目に、
『受かったら飲んで〜』と、友人から1985年のシャトー トロ○ン○○ドをプレゼントでいただいたのですが、
実にそのワインを飲めるのは5年後だったので、いつになったらこのワインを飲めるのか私は。
と、思ってそのワインを眺めてました。
流石に3度目の正直でそのワインを開けれた時は、飲めた事への感動というよりも、
やっと開けれた〜と、開放感とほっとした気持ちでした。
とはいえ、ソムリエ人生のスタートラインにようやく立てたという気持ちです。先輩方の凄さも改めて感じました。
今も、尊敬してる先輩方がいます。
背中を見て、
そう生きていけたらと思います。
イタリアワインで同じように初めてプレゼントでいただいたワインは、あえて銘柄は出しませんが、スーパータスカンでした。
私の性格上、ブランド物を追いかけ続ける性格ではないのですが、有名どころのワインを
知らないよりは知ってた方が確実に自分自身の引き出しが増えると思って色々なワインを飲みました。
とはいえ、お好きで飲んでおられるお客様(飲ムリエさん)や大先輩達の足元にも及ばない量ですが・・・
下記の言葉は、当時の私の3倍近く上のご年齢のお客様からお聞きする言葉でしたが、
◆赤玉(スイート)ポートワイン
赤玉、赤玉ってお客様との会話に出てくるのでなんだろうと思って調べた言葉です。
日本のウイスキー誕生と、日本のワイン作りの歴史、マスカットベーリーAを産み出した川上善兵衛氏もこのワインにも大きく関わってます。
今は日本ワインと国産ワインの違いも分かり、特に日本ワインを口にする機会が増えたなと思います。
今は日本ワインの歴史も新たな説も出てたり、今後も自国のワインは目が離せません。
◆5大シャトー と オーパスワン
最近は5大シャトーの存在を知らず、オレンジワインに詳しい方にごくごく稀に出会いますが、
ワインの歴史を見てると、必ず出てくるワインだなと思います。
◆バローロボーイズ
バローロも昔は甘かったなんておっしゃる造り手さんもおられますが、本当によく話題にでる言葉です。
◆スーパータスカン
タスカンが何か、トスカーナか!から、調べました。これを調べると、家系図的にわかりやすくまとめたくなりました。
(番外編:◆バリバリバリック 注:専門用語ではありません。
知らない時代の知らない言葉でした。
最近はこの様な作りは減ったとは思いますが、樽のニュアンスがしっかりしてるワインの根強いファンも多いです。)
ワインとは関係ありませんが、
◆バブル
その時代を知る方々が多いから、
私もその時代の雰囲気を知っておきたい!と思いました。
この当時は、イタリアワインの有名どころは今の輸入元さんとは別の輸入元さんがお持ちだったので、
よく営業にも来てくださったりとやっぱり人と人の繋がりなので、使う頻度は本当に多かったと思います。
私が最初に働いたお店は、
銘醸ワインという本には、必ず載ってそうなワインが全てワインリストに載っている様なお店でしたので、
本当にありがたい事にあまり飲む機会がないかもしれないワインも飲ませていただく事も度々ありました。
その後のお手伝いしたフランス料理店も同じ様な感じで本当に素晴らしい機会、人に恵まれていた環境だったと今も思い返しても感謝しかありません。
今、こうして改めて調べてみると、
イタリアワインの高額ワインと、
フランスワインの高額ワインと
ネット上で値段を見比べるだけでも桁が1つから2つ違うものも多いですね。
私が20代の頃は10万円超えてなかったワインが10万円超えてるのが当たり前かの様にもなってますね。
私より年上の私が知らない時代を生きてきておられるワインが大好きな方々は、この状況をもっと肌で感じておられるだろうなと思います。
価格もブランド性も有名かそうでないかも大切だと思いますが、
製法がなんであれ、まずはそのワインを前情報なしで飲んで美味しいかどうかが重要だと思います。
自然派かビオかそうでないかなども、前情報無しに飲んで美味しい!と、
感動するなら、そのワインは美味しいんだと思うんですけどね。
何よりも私自身が飲んで、お料理ともよく合って、愛を感じて幸せになるワインをこれからも
ご提供できればと思います。
さて、私の相棒ソムリエナイフは
4種類です。
1つはワイナリーの方々から
いただいた大切なもの。画像以外のワイナリーの方々からのものも使用してます。
2つ目は成人のお祝いでといただいたもの(ソムリエナイフの使い方がままならない20代前半から使ってるもので、
スクリューがグラグラですが、使う頻度は減りましたが、捨てません。)
3つ目はソムリエ試験に合格した際に、
おめでとうございますと自分の事の様に喜んでくださって、プレゼントしてくださったもの。
4つ目は憧れのソムリエの先輩からいただいたもの。
たくさんワインを開けていく内に、
どのタイプのワインの抜栓にどのナイフが合うかは分かって来ましたので、
今は、それぞれ使い分けながら抜栓しています。どれもいただきものだからこそ、大切に使用して
壊れずに15年も一緒に歩んでくれてるものもあります。
その時々の気持ちを思い出させてくれます。
今日は、ソムリエ資格の話から、そしてソムリエナイフのお話をしてみました。
次は、
ワイナリーには訪問出来てませんが、
お家でよく飲むワインのお話です。
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
緊急事態宣言も延長になりそうですが、
何らかの形で営業再開になるまではちょこちょことこちらのコラムを更新させていただきます。



