パティシエ藤本が出会ったおかしなナポリ〜愛の都市ナポリ〜
パティシエ藤本が出会ったおかしなナポリ〜愛の都市ナポリ〜
皆さま、お待ちかね!ていましたか?連載第2弾!!
大変お待たせしました~一か月経つのって早いですね!もう10月!
こんにちは!パティシエ藤本です
今回のテーマはズバリ、愛でしょう
(ちなみにこの写真はナポリ・ソレントのアマルフィ海岸で撮ったもの。)
イタリアと聞いてこのテーマをイメージされる方が多いのでは?
基本的にイタリア人って日本人と比べて人と人との距離が近いです。
もちろん人によって違いますけどね。
特に南イタリア、私が一年過ごしたナポリでは人との繋がりが色々な意味でとても重要です。
大体のレストランではコネがあれば働かせてもらえるし、スーパーのレジのお姉さんと仲良くなれば、何かしら"優遇"してもらえたり?もします。
友達の友達やその家族は出会ったその日から友達のように接してくれます。
愛情表現も豊かですね!
ご存知の通り、挨拶はハグして頬と頬を合わせて〜
職場仲間と毎日そんな挨拶はしませんが、お祝いごと、誕生日なんかは必ずテンション高めにおめでとう〜とハグ&キスはセットでした。
日本にこんな習慣はない。イタリアに行く前での日本の友達との最後の挨拶もバイバイ!頑張って!と手を振って終わったよ。と話すと大体の人は、え!ほんまに!それだけで寂しくないの!?と興奮気味に質問されることが多かったですかね。
一方で一部の人には日本人のこの風習、物凄く羨ましがられました
ハグもキスもなくっていい!日本は楽でいいね!同じヨーロッパでもフランスやイギリスはそんな感じでみんなドライらしい。イタリアも変わればいいのにって言ってました。
イタリアで何に一番驚いたかというと、家族への愛がとても強いということです。
同じレストランで一緒に働いていた家族を持つサービススタッフは、休憩時間が例え少しの時間でも必ず自宅に帰り家族と一緒に過ごします。。
当時前菜担当だったアレッシオ君はお父さんと彼女に毎日必ず2回ずつ電話していました。ちなみにアレッシオ君の家から彼の実家までは車で30分程。仕事終わりも頻繁に実家に帰っているけど休憩中に電話しないと親に心配されるねんって言っていたのを覚えています。
別々に暮らしている兄弟ともみんな週一回はメッセージや電話などで連絡を取っているそう。
このコラムをご覧になっているあなた、最近、離れて暮らすご家族と連絡を取ったのっていつですか、、、?
正直、私がイタリアにいた1年間、兄弟とは2、3回。母親とは何かしらメッセージは送りあっていましたが、父親と連絡を取ったのはたったの2回、「イタリアに来て数か月、仕事がんばってるよー」と「あと一か月で帰るわ~」くらいですかね
ある日、トッレデルサラチーノで5年も働いてるグラツィアーノ君に質問されました。
グ「なんで日本人って家族に対してそんなに冷たいの?前ここで働いていた日本人の男の子もイタリアに来てもう長いけど兄弟と一回も連絡をとってないって言ってた。ここに働きに来た色んな日本人にも聞いたけどみんな揃ってそんな感じだったよ。兄弟が今日本で何してるかとか気にならないの?不思議でたまらない!」
私「・・・うーんと、まあ人にもよるけど、日本には"便りが無いのは良い便り"っていって、特に連絡がないってことはイタリアで元気に暮らしてるんだなって安心させることでもあるんだよ。」
グラツィアーノ君、納得したような、まだ不思議な顔をしていました。
でもやっぱり、家族から何気なく元気?って連絡が来ると嬉しいですよね
それからというもの、私もイタリア人を見習って週に一回は両親とメッセージや電話をするように心がけています
イタリア人って自分の気持ちを言葉にするのが得意ですね!
それ故に日本人の私からすると理解できない理由で始まるケンカや言い合いも沢山見てきましたけどねえ。
今回のテーマ、愛を言葉にするのもごく自然に口から出てきます。
イタリアのレストランでもお皿やカードに相手の方に向けたメッセージを書いてデザートを持って行くタイミングでお出ししていたのですが、流石イタリア人。メッセージプレートの依頼で"TI AMO, TUO MARIO"(愛してる、君のマリオより)というのがありました。 流石にこれにはスタッフ全員、こんなんリクエストするのどんなやつやねん!って突っ込んでましたけど。
でも誕生日や結婚記念日、って一年に一回のものですからね!相手の方の喜んだ顔がみたいですよね
ジラソーレも沢山のお客様に記念日でのご利用を頂いております。
こんな感じでデザートをお出しするタイミングでお祝いのプレートをご用意していますよ
お祝いの内容は誕生日から結婚記念日。お友達にいつもありがとうでもご希望でしたら出来る限りなんでも
お電話やネットでのご予約時に気軽にスタッフまでお問い合わせくださいませ。
なんか喜んで欲しいけどなんて書いてもらったらいいかわからへん。中々自分の口からお願いするのは恥ずかしくて、、、とお迷いのあなたもその旨をお伝えいただけましたら、スタッフがお相手の方に喜んでいただけるようなメッセージ一緒に考えます!
一年に一回の大切な記念日、愛する人とジラソーレで過ごしませんか?