新作 豆アジのヴェッルタータ
新作 豆アジのヴェッルタータ
困った事に小魚好きです。
大きな魚は大きな魚にしかない魅力がありますが、小魚も小魚特有の魅力があります。
何故困った事にかというと、普通の魚よりプリン体が多い!
下処理が超面倒!!!
…でも市場でこのつぶらな瞳にフォーリンラヴ。
頭付きでフリットにして丸ごと食べれるサイズなら簡単ですが、それよりは育っている豆アジ。
つまり三枚おろしにしないとイケマセン。
一人前で3-4匹
20人満席だと60匹以上下ろさないとイケマセン。
困った事に僕が下す係です…
スタッフ募集中です笑
では何故その面倒な豆アジを使うかというと、超鮮度の良い豆アジは海の香りはしますが、魚臭くありません。
しっかり仕事を施し、さらに素材感溢れる料理を目指してる僕には刺激的な素材です。
身近な食材が華やかなレストラン料理になるのがカッコいい。
僕はそう思っています。
その分手間は惜しみません。
去年の秋から、コース料理は事前予約制にしたので、時間の逆算が出来、手間暇かけたコース料理のロスを気にしなくて良くなりました。
これは本当にシステムを変えて良かった。
この豆アジのヴェッルタータ、地味に大変です。
まず、めっちゃ小さいアジを三枚に下ろし、小骨、皮まで取ります。
三枚に下ろしたアジは軽く塩をして〆ます。
アジの頭や中骨をこんがり焼きます。
その焼いたアジの骨でアジのブイヨン取ります。
骨を先に焼くことでスープがスモーキーになり、一層魚臭さがなくなります。
そのスモーキーなアジのブイヨンと塩で〆た生のアジ、あとは企業秘密な物を加え、提供直前にミキサーにかけます。
必ずオーダーごとにミキサーにかけます。
アジの味が馴染み過ぎてないほうが、ギザギザして美味しいからです。
オクラのサラダと岡山のヤギ乳のフロマージュブランを添えて提供します。
飲むカルパッチョです。
カレーは飲み物という名言がありますが、僕は麻婆豆腐も飲み物だと思いますので、カルパッチョだって飲んでも良いのではないでしょうか?
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